生命保険見直しで保険料を安く!その秘訣は『三角の保険!』
生命保険は、家計を支えている方(ご主人)にもしもの事が起きた時、残された家族が経済的に困窮しないようにすることが目的です。
あなたに小さなお子様がいてご主人が亡くなられた場合と、お子様が成人を過ぎた頃にご主人が亡くなられた場合とでは、生活に必要となるお金の総額はまったく違ってくるはずです。
死亡保障を考える場合、この必要保障額は時間の経過とともに減少していくということを考慮して考えます。
従来に有りがちな死亡保障額は、30歳で亡くなっても、55歳で亡くなっても2000万円受取れるというものでした。しかし現実は60歳未満で亡くなる確率は10%以下で、60歳満期であれば死亡保障は受取らないで済む確率が90%以上なのです。この90%は受取らない保障を高く設定し、高い保険料を払うということはあまり賢い選択とはいえません。
生命保険料を安くするために見直しをする場合のポイントは、まさにこの必要保障額を右肩下がりの『三角の保険』で考えて設定することなんです。
生命保険料を安くする秘訣!
それは死亡保障額を年々小さくするという考え方です。
従来の一般的な死亡保障額の考え方は、右の図のような保障期間中どの時点でも同額の死亡保険金を受取れるものでした。現在もこのタイプの保険はたくさんありますので、あなたの加入している保険もこのタイプかも知れません。
このタイプの保険の特徴は、30歳で亡くなった場合でも、40歳で亡くなった場合でも、50歳で亡くなった場合でも、保障期間中に亡くなった場合は 2000万円の死亡保険金を受取ることができます。
それに対して「三角の保険」とは、時間の経過とともに必要な保障額は減っていくという考えです。
例えば、30歳で亡くなった場合、以降の30年間で2000万円必要だとすると、では45歳で亡くなった場合はあと15年間なので半分の1000万円が必要保障額ということになります。このように30年間の保障を考えた場合は時間の経過とともに必要保障額は減っていくのです。
このように考えると「四角い保険」と「三角の保険」では、保障期間中の必要保障額が半分になりますので、支払う保険料も半分以下にすることができるのです。
*半分以下になる理由は、時間の経過とともに歳をとると死亡する確率が大きくなるので保険料は高くなります。「三角の保険」は歳をとるごとに保障額が小さくなっていきますので、四角い保険と比べると保険料は半分以下にすることが可能になるのです。
安心の充実保障を実現するには… やっぱり三角の保険!
上の図では死亡保険金が2000万円のお話でしたが、実際には死亡保障額はどのくらい必要なのでしょうか?
仮に家計を支えているサラリーマンのご主人が亡くなった場合、以降60歳までの保障を考えてみます。
厚生年金に加入しているご主人が亡くなられたとき、遺族基礎年金と遺族厚生年金を合わせて毎月およそ10万円が公的年金から支給されます。
遺族の生活費が毎月25万円掛かるとすると、保険でまかなわなくてはいけない額が毎月15万円となります。
それでは、30歳でご主人が亡くなった場合、60歳までの30年間ではいくらの保障が必要でしょうか。
30年 X 12ヶ月 X 毎月15万円 = 5400万円
もし、四角い保険で安心の充実した保障を求めるならば 5400万円の死亡保障保険に入らなければなりません。それは、かなり高額の保険料を毎月支払うことになってしまいます。
三角の保険ならば、30歳のときは 5400万円の保障を確保して、以降は時間の経過とともに保障の総額は小さくなりますが、月々の生活費としての 15万円を60歳まで保障することができます。保険料は四角い保険の半分以下、おそらく3分の1くらいまで抑えられるでしょう。
本当に注目してほしいのは、この 60歳までの生命保険は、
ほとんどの場合「受取らない!」 ということ!
さて、ここまでは「万が一」の時の遺族の必要な保障額をみてきました。
でも、この万が一の保障を受取る可能性は・・・嬉しいことに 10%以下なんです。
90%以上は60歳以降も元気にご存命というわけです。
つまり、60歳までとか65歳までとかいう生命保険は、90%以上の方にとってはほとんど貯蓄性のない『掛け捨て』の保険料ということです。
だからこそ、余分な保障は無いかを見直すことは、本当に必要な保険を選ぶために大切なんですね。
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